日本の男   


私を 元気 づけよう と

励まし の お電話 を

てづから

かけて くださった

恩師 岩下博美 先生。

電話の 最後に

「三枝ぁ 饂飩 送って くれぃ!」

 

コレを  言葉どおり 受けとる のは 愚か者。

 

あ うん の 呼吸

と でも 申しましょう か?

余りにも  悲しい  話し でした ので

力を 抜けよっ!

と 云う

師匠 からの 優しさ なのです。

 

岩下先生が 大の 麺好き で ある ことを

奥方さま から 聞き及んで おりました。

 

あまた在る 讃岐饂飩でも

岩下先生に 召し上がって いただきたい

と 云う

お店 を 2件 に しぼり

それに

中華蕎麦 から 阿波の蕎麦

薬味 に 具材

先生の お顔を 想い 浮かべ ながら

買い求め たの です。

梱包は 家人 に 頼みました。

で、

ふと

目に した

岩下先生 への 家人からの 手紙。

 

「お蕎麦は タップリの 下ろし大根の 搾り汁 を お出汁に 加えて」

「主人は 真田幸村が 好きですから お蕎麦は 真田風で」

など と。

青春期、

岩下先生の 【殺気】に 触れて

かく 在りたい と。

60過ぎた 私に

師匠は

【人情】を 提示 して くださった の です。

私も このような 男で 在りたい。