マウスピース から 大いに 学ぶ


 

私は どのような 状況下 に あっても

【診療所】に 入った 瞬間 から

歯科医学 と 患者さんの【顔色】を 視ることに 専念する

という 【スイッチ】が 入る

便利な 性格 なんです。

一旦 スイッチが 入ると

全身 歯科医師へと。

悪く 云えば

【歯の鬼】に 徹する 冷血漢

なの かも しれません。

プライベートな ことで

仕事が 手につかない

仕事に 集中できない

そのような 経験は ありません。

どうしてか? 判りません。

自分の 力量が 未熟な ことを

誰よりも 認識して います から

そのような 余裕が ないから だと。

私は 青春期に 入る直前の 時期に

歯科医学への 道を

自らの 意思で 決めました。

その【ケジメ】は

自分自身で つけねば なりません。

ソレが

男 という 生き物だと

育った 環境から 自然と 学んだのだと 思います。

今朝 一番の 患者さん。

もう 20年以上 前に

全ての 歯の セラミッククラウン修復 した 女性です。

治療期間は 2年ていど だったと 思います。

治療が 終了してからの 20年。

患者さん 私

お互い いろんな ことが ありました。

この 患者さんは 何度も 重い病との 戦いを 経験し

私の 目の前の 診療台に 横たわって います。

【歯は 情念を 著す 臓器】で あります。

私の オーダーメイド マウスピース。

メンテナンス の 度に

マウスピースの 表面に 刻まれた【食い縛り 痕跡】を 凝視し

無意識下での

患者さん が 食い縛る 癖の 種類

顎の 歪み

などなど

読み取る ことが

歯科治療の 最後の【詰め】だと 判る 歳に なりました。

ハンドピースの 当てかた ひとつで

患者さんが マウスピースを 装着した 瞬間

違い に 気づいて くれるンです。

歯に 対して 【敏感】な 患者さんの 治療。

私は 好きです。