白衣


昨年、

日本歯科大学・新潟生命歯学部の仲間たちと、

小さな研究会を作りました。

臨床に関する検討会は・当然の事として、

研究を共同で・行い、

海外学会誌に・論文を掲載する事を、

大きな目標と・しました。

しかしながら、

執筆した論文は、

無条件で・掲載してくれる訳では・ありません。

厳しい・審査をパスしなければ・ならないのです。

海外誌ですから・当然、論文は英語で執筆します。

現在、

受理されて、

製本製作中の論文も・数編あります。

が、

この2年で・約21本の論文を発表した事に・なります。

少数精鋭の・この会を、

【新進歯学研究会】と・名付けました。

音頭をとったのは、

私と・歯科放射線学の小椋教授です。

私らは・常々、

研究論文の書けない【臨床医】は、

幅広い知識と・大きな視野に欠け、

といって、

詳細をも・肌感覚で・感じる事のできない、

不感症の・医療人である。

という・確信を持っています。

患者さんにたいする【医療行為】が、

正しい倫理観に・裏打ちされ、

診断の根拠は・偏った情報に基づかず、

真のジャッジを・行う事。

治療方法は、

唯一無二と・断定せず、

大樹の枝葉のように、

幹は・太く・真っ直ぐに・天を目指すが如く・治癒を目指しつつ、

さまざまなる・枝葉のような・変幻自在の治療カードを・準備すべし。

それが・真の医療人の姿であると・考えています。

医療人、

特に、

患者さんを診察に当たり・治療をする臨床医は、

生涯・現役の研究者でなければ・ならない。

私、小椋教授共に、

そのように考へ、

共感する後進と・研究会を創ったのです。

歯科医学の特性柄、

手先の【器用・不器用】は、

結果に・大きく影響する事も・事実です。

しかし、

倫理観、継続し続ける学究の徒の・手先は、

口だけ番長の・手先とは、

別物にへと・成長するモノです。

どっかの・ホームページじゃありませんが、

 

虫歯の治療の繰り返し、

神経を取る治療が・諸悪の根源、

入れ歯を入れると・骨が溶ける、

ブリッジは・土台の歯がダメになる。

だから、

インプラント治療だけが・絶対大丈夫!

 

こういうアナウンスは、

無視しましょう。

このような偏った情報の提供者は、

歯科保存学、

歯科補綴学、

口腔外科学、

歯科放射線学、

全身管理学、

ほぼ全ての・歯科臨床学を、

敵に回した事実を・認識すべきでしょう。

自分だけの・歯科医院が繁盛するために、

自演自作で・名医を演じても、

この道一筋の・専門家を、

侮っては・イケマセンね。

私らは、歯科医学を通じて、

社会に貢献し、

そして、

自らを創る事に、

専念すべき職業であるからこそ、

白衣を身につけるのですから。