歯科医師と云う


休日でも、

祭日でも、

こうして・毎日を、

いつも通りに・起きて、

診療所へと通い、

忙しい日には・気がつかない、

階段や廊下の隅、

飾り棚の上の埃や、

壁の額縁の硝子や・額そのもの・

など・の汚れを、

落としながら、

あるいは、

コツコツと・進めている実験を・したり、

雑務など・苦手な経理業務を嫌々ながら・したり、

そうして、

このような休みの日が、

たまたま・患者さんの都合から、

抜糸や、

調製などの、

比較的簡単な治療であったなら

私は・喜んで、

掃除夫・事務員から、

白衣姿の歯科医師へと、

一時、

戻り、

で、

また日が暮れるまで、

明日からの患者さんが、

快適に・此処で・落ち着いて、

時間を過ごせるように、

掃除夫・事務員へと、

着替えるのです。

このような・決まりきった365日は、

何十年も・繰り返してきた訳で、

その継続の源泉となる訳は、

私が歯科医師と云う仕事を、

自ら・選び、

自ら・進んできた・

落とし前・と言って良いのかもしれません。

他人目からすれば、

オモシロ味のない・人生に見えるでしょう。

でも、

私は・歯科医師と云う仕事を全う・したいのです。