夏休みを、小学4年の娘は私の診療所で過ごしています。
宿題も殆ど終わらせて、私の課した宿題や読書等をして過ごしているようです。
ですから私も、通常よりは早めに仕事を終わらせて、娘との時間を創っています。
患者さんの合間に、自室に戻りデスクに向かい合って一服と思いきや、
卓上の、ある小さな小さな埃の様なゴミの様な物に、目が行き、驚いた私です。
小さな小さな折鶴でした。
退屈しのぎで、娘の折ったるこの作品に、
思わず眼鏡をずらして娘の顔を凝視して、
再び、虫眼鏡で凝視したる私です。
折り目も正しく、角も尖ったその鶴は、それはそれは美しいものでした。
親バカと思って下さい。
それでも、この折鶴は正統派であり、あまりにもの小ささに、やはり驚きは隠せません。
もしかしたら、この娘と、安堵した私です。