戦時は海軍士官であった・婦人科の叔父から、
戦艦大和を旗艦とする・帝国連合艦隊・最後の、
沖縄特攻の模様を、
まるで私が・ソコに居るかの如く、
幼い頃から・繰り返し・繰り返し・聞かされました。
天・全方向からの・バリバリとの機銃照射の雨嵐。
身体をよじらせ・交わし、
足元の船体を・ぶち抜く水雷による・揺さぶり、
で、
ドカンと・めくれ上がる床から・ジャンプする私。
飛び散る・肉弾。
吹き上がる・血潮。
鼓膜が・ヤラレ、
無音の世界の中、
ただただ、
肉弾木っ端になった部下に代わって、
ひたすら機銃を撃ちまくった青春期の叔父の姿を、
私は・自分の事のように、
鮮明に・身体中に刻み込めラれました。
高校時代に、
何故・幼い頃の私に、
そのような酷い話しを・したのか?
と、叔父に問うた事が・ありました。
万死に一生を得て、
復員し内地に戻った・叔父は驚愕したそうな。
昨日までは・鬼畜米英。
が、
瞬間・疑ったそうです。
ジープの米兵と仲良くする女性の歓喜する姿。
新聞を観れば、
もう・アメリカこそ復興の大神さま・さま。
これは・なんだ!
叔父の・正直な心情だったと・思います。
大勢の部下を守れずに、
自分だけ・生き残っていた事を・恥ていました。
政治に関わらず、
不特定多数と関わらず、
自分の世界を・手の届く範囲にだけ狭め、
人を殺す商売をしてきたから、
頂いた寿命は、
人を取り出す仕事をしよう。
産婦人科医なら、
患者さんとの・関わりだけで済むからだと。
尚登、
戦争を知らない世代が・為政者になった時、
戦争を知らない世代が・軍の司令官になった時、
右から左へと・簡単にターンできる日本人は、
必ず・戦争を・おっ始めるぞ。
イデオロギーより、
経済で、
戦争は・起こるモンだ。
その時・お前は・どうする?
青春期に問われた・問いに、
私は答えを・考えながら・過ごしてきました。
交戦時こそ、
艦橋に立つ・艦長であれ。
ソレが私の・生き様だと・思う歳になりました。