今日は、
祖母の月命日に・あたります。
私が大学6年の病院実習の年に、
亡くなりました。
ですから、
葬儀には・出られませんでした。
祖母という立場は、
幼少期の子どもには・大きな影響力がある事を
歳をとるたびに・実感するノです。
観る・聴く・所作、
祖母のソレを・鮮明に覚えています。
祖母の家の座敷の壁の・高い処に、
昭和天皇の写真が掛けられて・いたことも、
米を磨ぎながらの・鼻唄が、
日露戦争の折の軍歌が・主であった事。
乃木大将ご夫妻の殉死の話しを・夢中で聴いていた私の顔。
孫に言い聞かせる・人生訓。
尚登!ひとから悪口を言われるように、なりなさい!
どうですか?
今の時代の・教育とは・異次元な処ですね。
祖母なりの、
孫への・応援歌だったんだなって・思っています。
ジェラシーを受ける位の立場に・なりなさいよ。
で、
ジェラシーていどで・メゲテはダメよ!
そういう意味で・しょうか?
心は・決して・目で見る事は・できませんネ。
でも、
心は・確実に・存在する・じゃないですか。
そういう事を、
祖母から・学べたと・思っています。
どら焼きが・好きだったと・記憶しています。
今朝は、
お仏壇に、
どら焼きを・山盛り。
熱いお茶を一緒に・入れ替えて、
香の煙の向こう側の御位牌を振り返り、
白衣姿の私は、
診療室へと。
私の幼少期は、
トイレは水洗式は・何処の家庭でも無く、
いわゆる・ポッチャン式でした。
今・無い、無いと、
大騒ぎの・トイレットペーパーも、
当時は・存在していません。
便器脇の床に、
蓋つきの小箱が・在り、
中に、
尻振きのための和紙が・重ねられていました。
その小箱の中に、
お祭りの露店で買った・ゴム製の蛇を、
置いて・おきました。
この蛇を買った元手は、
祖母からの・お小遣いナンですから、
祖母は大変・お気の毒。
さぁさぁ・早く・ばあちゃん・便所に入れって・処ですかね。
祖母は・蛇が1番・苦手だったからです。
で、
ばあちゃん・お茶・入れようか?
ついつい・水分を勧める訳です。
あんたは・優しい子だねぇ。
ご本人は・安気な・モンですよ。
が、
孫から勧められた・お茶を飲み過ぎたんでしょう。
遂に・その時が・ヤッテ来たのです。
数分の後、
離れのトイレから、
大きな絶叫が聞こえてきたのは・言うまでもありません。
祖母は、
驚きのあまり、
便座の穴を・尻から・真っ逆さまに、
肥貯まりへと、
落下したのでした。
ただ、
生きるという人の執念でしょうか?
全く泳げない祖母が、
肥貯まりでは、
立ち泳ぎ・していた事を、
消防署の救助隊員から聞き、
大いに・感心した事も、
どら焼きをお供えしながら、
そういう事も・あったっけと。
生きようとする心も・目では見えませんが、
確実に・在る訳です。
ですから、
私は、
人と人との・繋がりを、大切に・考えてるんです。
そう・そう、
その後の結末ですか?
私の頭には、
いくつかの・タンコブが出来た事は・言うまでもありません。