無計画な・歯科治療によって、
悲しい・状況に至った・患者さんが、
自然と、
あちこち・から集まって・お越しになられます。
歯科治療とは・とても難しいモノです。
歯科は・総合的見地での・診断・治療計画・作製・能力を必要とし、
加えて、
ひとつ・ひとつ・の治療手順の水準を高く・精密に・という
技能的な能力も・体得しないと、
オーケストラのような・秩序ある・咀嚼器官を人工的に
獲得できないのです。
1950年代から、
アメリカン・ナソロジー学派が、
咬合という・大きなテーマに挑んでゆきました。
1980年台の・半ば・くらいまで・続きます。
この歴史的経緯を・学ぶことは、
歯科医師として・とても重要です。
物事を視る視点は・ひとつでは・いけないのです。
解剖学的見地・生理学的見地・に加えて、
歯科には・歯科技工という・特殊な作業が・あります。
ものづくり・の過程を・熟知した・設計士と・同じかも・しれません。
最近、
総合歯科という・単語を・しばしば目にします。
が、
総合歯科と・一般歯科は・意味合いが・違います。
一般歯科には・専門性が・ありません。
とにかく・幅広く・一応・歯科治療に対応できる・という意味合い。
総合歯科とは、包括的歯科治療が・できること。
しかし、
その言葉の・意味合いを・理解できていない歯科医師が・多いのでしょう。
先日、
ちょっとだけ、
口腔内を・のぞきこんだ際に、
粘膜に・口腔癌の初期所見が・目に飛び込んで・きたのです。
即座に・デジタルカメラにて・撮影し、
メールにて、
母校の口腔病理学講座の岡田教授へと・送信。
同日には、
所見へのコメントと、
病理検査の手順が・返ってきていました。
既に、
来週早々に・病理検査のための・アポイントメントが・入っています。
検査のための組織片は、
口腔組織に熟知したる・歯科大学の病理学講座で
診断が・正確に・下される訳です。
手術は、
病理診断名によって、
全国の病院の中から、
私が選択し、
患者さんと・ご相談し、
依頼することに・なります。
口腔には、
さまざまな・全身的な変化の・兆しが、
なぜか?
初期に・現れるのです。
これを・見逃さないのも、
歯科医師の・使命です。
なにも、
美容師のような・見かけばかりをトレンドとしている・歯科昨今。
総合歯科を・名乗るのは、
まだまだ・早い・という重いが・本音ですね。