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満足

今日は仕事を17時過ぎに終えることができたので、

朝からコンビニのサンドイッチしか

腹に納めていないのを思いだし、

裏通りの蕎麦屋の暖簾をくぐったのです。

思い返せば、

夏風邪の症状を感じた先週の週末からは

ほとんど食べ物らしい物を口にしていません。

エネルギーの補給を唄ったゼリーにて、

なんとか凌いできたのです。

私のようなやせ形体型の人間は、

意外としぶどく持つものなのです。

やっと体力が回復して来たのでしょう。

腹が減ったと感じたのです。

で、

冷酒を一合。

チビチビやる間に、

牛のたたき少々。

蛸の酢の物。

ここで、もう1合追加。

おでんの蒟蒻とはんぺん。

で、

ざるを一盛り。

最後に、

少なくなった出汁をグッと飲み干し、

お愛想。

店に滞在時間は1時間キッカリ。

2,800円なり。

診療所へと戻る道すがら、

仕事を終えて帰宅を急ぐサラリーマン諸氏を観て

何故か申し訳ない気分に。

今から2時間ほど、

実験の続きに戻って、

それから帰宅しようか、

そんなこんなに考えています。

歯を長持ちさせるコツ 1.

いつまでも美味しく召し上がって頂きたいものです。

いつまでもお若々しい表情でいて欲しいものです。

そのためには、

歯を長持ちさせましょう。

その秘訣は意外と簡単なのです。

神経を採らない治療。

と云っても、

虫歯が神経にまで到っていたら?

大丈夫です。

神経を全て採ることはありません。

炎症が酷く、

もう正常には戻れない部分だけを

後はキレイな状態で遺せる治療が在ります。

もちろん、

マイクロスコープを使っての精密な治療にはなりますが。

簡単に歯を殺してはなりませんよ。

熟成した歯肉

中程度から高度に移行中であった50代男性の

上の前歯周辺の歯茎の状態です。

実は6ヶ月ほど前に、

歯周外科処置を行い、

歯肉が熟成するのを

ジッと、

待っていたのです。

隣あった前歯に装着した仮歯のマージンラインと

歯肉のカーブラインに誤差ができています。

それは仮歯は以前に装着されていたセラミッククラウンを除去し、

その際に装着したものですから、

歯槽骨と歯肉の位置関係など考えることなく

製作されたセラミッククラウンに準じているからです。

歯肉がシッカリと熟成しましたので、

仮歯の再製作に取りかかります。

この際の、

歯を削る作業において、

繊細な作業ですから、

マイクロスコープが必要になるのです。

どうせ同じセラミッククラウンを入れるのならば、

このような順序だてによって製作する方が

審美的にも、

長持ち度合いも、

ぜんぜん変わってくるのですよ。

デュエットゥのふたり

銭湯の脱衣場にて、

コーヒー牛乳を飲むのが何よりも至福な時で、

バックに流れる浪花節の調子に鼻歌を合わせてが

幼い頃の記憶である私は、

いったい何時の時代に生まれたのかと、

家族みんなから冷たい視線を浴びて、

それでも、

ある時までの日本の国は、

本当に、

豊かな暮らし向きとは云えないけれども、

情緒ある、

生きる人の息づかいを感じる風情が在りました。

それがいつ頃からか?

各家庭にピアノが運び込まれ、

家の幼い娘たちは、

ピアノ教室に通い、

家ではピアノの前に座らされ、

母ちゃんたちからギャアギャア酷しい指導を受ける。

あまりの過酷なるピアノを弾けない素人の指導の不条理さに

娘が親に口応えしようものなら、

パシッとビンタを受けて、

それでも、

無理やりピアノの変間調が

夜の闇に

響いていた時代が訪れたのです。

で、

時には、

発表会と表してフラフラドレスを身に纏い、

お行儀よく鍵盤を叩く我が子の姿に一喜一憂する

日本中の親馬鹿たちも、

熱つ~い情熱から現実に眼が冷めて、

ピアノもいつの間にか、

猫の眠る定位置となり、

時代はフォークからニューミュージックへと、

で、

遂にはバブルのお立ち台へと移行する様変わりの異常さを

まざまざと観て過ごした、

昭和の語り部である私です。

こんな私ですから、

先般、

東京音楽大学の武田真理教授からご紹介を受けた

【デュエットゥ】と云う名の女性2人のピアニストの活動降りに

大いに共感を得たのです。

なんでも4歳の頃からのペアらしく、

○○年、

人の付き合いも、

ピアノへの情熱も

継続し続けている処に感心するばかりです。

キャァキャァ喧しい二人ですが、

実に良い!

テーマを決めて作曲しているのも立派!

何でも日本中の街を旅し、

その街のテーマソングを創る活動されて来られたとのこと。

あと2ヶ所だけになりましたと、

はにかむように語るお二人の実行力に脱帽したのです。

で、

先生、次のテーマの案件のヒント頂戴!

とのリクエスト。

浪花節の俺の聞くんかぃ!

それでも、

女のお願いには男は弱いものなんです。

2つヤっておくんなさい!

1つは、

働くお母さんを

家や託児所で待つ幼児の

淋しい心を包んでくれるマザーグースの音楽で、

子どもたちを安心させてヤっておくんなさい!

で、

もう1つは、

頑張る女性の見本である小池百合子女史。

私は逢ったことも、

喋ったこともありません。

が、

あの頑張り、

奮闘、

肝っ玉、

良いじゃないですか!

彼女のテーマソング。

勝手連で創って応援してあげて下さい。

相変わらずバカな発想の私ですが、

頑張ってる人たち、

ズッと夢を追いかけている人たちって

良いじゃないですか!

 

 

 

こつ

1日の大半を患者さんの歯科治療で過ごす仕事ですから、

心には情熱を、

表情は笑みを浮かべ、

手指の感覚は鋭利な針のように、

眼と耳は野性動物のように、

そんなこんな気持ちで、

四半世紀ほど心がけてきたことに偽りはありません。

歯科治療で生きてきた私が、

今少なくとも申し上げられますことは、

歯と云う不思議な器官と上手に付き合う

【こつ】とでも申しましょうか。

それは、

歯単体で診てはならないと云う事に尽きるでしょう。

難しい表現だと思います。

時々に、

新患の方からのお電話に

私が直接対応する機会が在ります。

スタッフの手が空かない時です。

で、

気がつきましたことが在ります。

皆さんが共通に不安をお持ちになる処です。

それは費用の問題です。

そりゃそうだと思いました。

そういう際は、

決して恥ずかしい等とは思わないでください。

一緒に考えながら、

治療の方法なり、

治療の手順などを

決めてゆけば良いのですから。

歯と末長く、

付き合ってゆく工夫すること、

それが歯科医師の仕事です。

丁寧に過ごす

早朝、

ノートルダム清心学園の校長先生でいらっしゃった

渡辺和子先生の動画を見つけ、

くぎ付けになって、

見いっていたのです。

1日を丁寧に生きると云う内容でした。

あと何十年も生きると思っている人の1日の重さと、

余命を告知されホスピスで過ごす人の1日の重さは違う

と云う例えから、

聖書の中の物語へと続く、

講話の流れの上手さは、

語り上手と云う技術的問題ではなく、

ご自身の実体験に裏打ちされた根拠の大きさに依る処が大きいと。

先生の著作なり、講話に触れますと、

自然と、

心が穏やかになります。

心の汚泥に、

それこそ清水が注ぎ始めて、

知らぬうちに、

清心なる境地になるのです。

不思議でなりません。

どのような力が働いて、

このようなお考え方に至ったのだろうと。

で、

私の1日を振り返ってみたのです。

なんともったいない使い方をしているのかと

反省せざるを得ないのです。

先生の仰られる通りです。

いずれ私の寿命は終わる時が来るのですから、

命とは自分の使える時間だと云う考えを再認識して、

丁寧に過ごす事を思い出したのです。

 

 

 

 

チャレンジ

もう10なん年も昔の話しです。

恐らく30近くになった娘が未だ中学1年生の頃に、

メーカーからの推薦で、

後進国と云えば叱られるかもしれませんが、

某王国の王立の歯科診療所を創るから如何ですか?

と。

破額の条件であったので、

それこそヨダレを垂らしてとなった私に、

娘から大いに叱られた事を

何故だか、

不意に思い出したのです。

娘が反対した訳は、

親の私よりキチンと調べた娘は、

政情不安であるからと。

今に思えば、

本当にシッカリした娘だと。

恐らく私が、

こういう風な調子であるので、

自分がシッカリしなければと思っていたに違いありません。

この娘も今では海外にて仕事に就き、

私などの及ばぬ処となりました。

毎日のテレビの報道などを垣間見、

本気で海外へと逃げ出したくなるのは

私だけではないでしょう。

私らは医療を通じて、人の役にたてと云うことを

自然と母校から教育を受けました。

確かに、

診療行為に対しての報酬を頂いて

私らは暮らし向きをたててはいますが、

社会貢献が支柱にあることを忘れた日はありません。

それこそ手に技術を持つ私らの、

活躍できる場所は、

世界中何処にでもあるのです。

いつまでもワクワク気分でいたいじゃないですか?

何事もない穏やかな人生よりも、

チャレンジするワクワク気分で過ごす。

それが私の選んだ道であり、

これからも

そうし続けるでしょう。

私の歯科医学

今朝、治療が終了して

初めてのチェックに

お越しになられた患者さんが居られます。

ビックリしたのです。

ヘアスタイルからお化粧、お洋服、

全てがお綺麗になられていたからです。

初診の際に、

自律神経のバランスを崩され、

非常に内向的、

閉所恐怖症、

私の診療所の待合室は個室なのですが、

ドアを開けていないと震えるくらい。

レントゲンの撮影も大変でした。

日常生活が大変だったのでしょう。

ヘアスタイル、お化粧など、

気を遣う処ではなかったのだと思います。

正直申し上げて、

私は治療は無理だと、

当初は判断しました。

が、

患者さんは頑張りました。

日常を一変させたいからと云う台詞を聞いて、

私も精一杯、患者さんを励ましました。

で、

全ての治療が無事に終わったのです。

根管治療、

歯周外科、

抜歯、

インプラント、

ほぼ全てのジャンルの治療を

彼女は私から受けたことになります。

治療の途中から、

少しずつ、

会話するようになられました。

で、

今日。

本当に歯の治療して良かったと。

この言葉が在るから、

私は頑張れるんです。

本音を申し上げますと、

心傷める機会も度々あるのです。

あぁ、歯医者は医者ではないのだと云う

辛い気持ちになる機会もあるのです。

自分の患者さんからの台詞に

心傷める機会もあるのです。

抜かれた!

削られた!

取られた!

痛みがなくなり、

ともかく噛めるようになったら、

安心されるのでしょうね。

そんな時には、

私は歯科大学の学生時代を思い出すようにしています。

良い歯医者になりたくて、

過ごした若い頃を、

無理やり思い出すようにしています。

夢に見た歯医者じゃないか。

挫けてどうするん!

そんなこんなの繰り返しの四半世紀だったのです。

また、

喜んで下さる患者さんが居られるから、

私は自分のスタイルを貫けました。

多くの歯科大学の学生さんと接する機会が在ります。

後輩たちが、

あぁ、歯医者になって良かった!と、

そんな風に思ってくれるようにと、

私はカルテに自分のテクニックを記載しています。

あとどの程度の時間が残されているのか

神様のみぞ知る事でしょう。

それでも私は続けます。

1人でも、

歯を大切に考えて下さり、

心悩ます方が居られるうちは。

ご心配ありがとうございます!

私の夏風邪をブログから案じた、

日本歯科大学先端研の澤田講師を始め、

多くの先生方からお見舞いのメールを頂きました。

本当にありがとうございます。

憎まれっ子世に蔓延ると申します。

ヤンチャ坊主の三枝は、

大丈夫ですのでご安心ください。

点滴注射を受け、

内服薬の助けにて、

好きな歯の治療に、

それは相変わらずです。

【考える治療】

これが私のライフワークです。

考えて、

考えて、

そこから、

患者さんの身を以て、

教えて頂いて、

学んで、

少しずつ成長したいと思う気持ちに偽りはありません。

今日も手術が在ります。

インプラントの二次手術ですが、

下顎全体の症例ですので、

チョッと一工夫をと考えています。

構想で頭の中がいっぱい。

そんな今です。

気候が不安定ですので、

皆さんも、

くれぐれもご自愛ください。

本当にお見舞いの温かい言葉、ありがとうございます。

歯科医師の先生方への質問状

昨日の新患の女性のレントゲン写真です。

春頃に歯茎の腫れがあったとのこと。

痛みがなかったので、

それから1ヶ月くらい経って、

歯科医院を受診されました。

かつて治療済みであった当該歯のクラウンを外した処、

中が真っ黒で、

その際に抜歯処置を受けたそうです。

そのあと、

ブリッジにするかインプラントするかの選択に迷い、

私の診療所を訪ねて来られました。

表現は患者さんの言葉に忠実に再現して綴りました。

私は若い頃から教官から、

【レントゲンを読み込め!】

【2次元から、どれだけの情報を読み取れるかが勝負】

そんな風な教育を受けました。

レントゲンをシッカリ診て、

で、

実際の状態を自分の眼で確認して、

レントゲン像と現状を

自分の眼に焼き付けることを日々研鑽して来ました。

患者さんの言葉から、

当該歯は、根管治療が為され、

歯根に亀裂が生じて、

歯茎が腫れたことが想像できます。

その際に、

歯根を覆う骨、

特に外側の骨が楔状に溶けていたことが、

レントゲン像から、

私には如実に伺えるのです。

CTの撮影の必要もなく、

当該部分の骨の幅は、

インプラントを受け入れるに十分な量は既にないと

私の眼には明確に見えるのです。

抜歯された両脇の歯も、

既に根管治療が為されています。

しかし、

この根管治療が不完全であることに異論を唱える歯科医師は居ないでしょう。

当該部分にインプラント治療を行うためには

骨の幅の増大手術が必要です。

それだけの手当てを行うことで、

当該部分の修復処置を行う必要性を私は感じません。

むしろ、

両脇の不完全な根管治療された歯を、

シッカリと防腐的治療を行い、

ブリッジにて修復処置することがベターだと考えるのです。

確かに、

死んだ枯れ木の歯を土台としたブリッジに、

確たる担保はありません。

しかし、

感染源を抱えた歯の間に、

インプラントを埋入することの方に

私は違和感を感じるのです。

局所的所見から、

私の考える処を申し上げました。

血液検査の結果は後日、私の確認する処となりますが、

医療倫理的観点から、

私は、そのように診断したのです。

歯科医師の先生方の多くが、

私のブログを観て下さって居られると聞いています。

先生方は、

どのようにお考えになられるでしょう?

インプラント VS ブリッジの選択については、

私の中では明確に定まっていますが、

先生方、この症例について、

どのようにお考えでしょう?