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爆笑

私と同年代の女性患者さんとの雑談。

先生はウチの会長と

よ~く似ているわぁ!

と、ゲラゲラ笑うのです。

???

ウチの会長は、

朝起きたら、

神棚の前でパンパン!

次はお仏壇の前で読経。

で、

今日、ウチの会社の発展が在るのも、

神さん、仏さんのお蔭や!

それが口癖。

で、

嘘をつくのが下手で、

経理担当者に、

チョッとお金が要るんやがと云う際には

大概が小指ってバレバレ!

またゲラゲラ笑う彼女。

それで、

気がちっちゃいの!

私ですか?

涙だして、

一緒に笑っちゃいました。

でもね、

だから今日まで、

これだけメスを持っても、

無事故で来られたんです。

気がちっちゃい医者の方が

私は安全だと思うんですが。

普通のこと

お一人の患者さんの診療が一段落する度に、

院長室に戻って、

デスクに向かって、

書類に眼を通したり、

ブログを書いたりと、

そんな途中で、

次の患者さんがお越しになられます。

ですから、

診療以外の諸般の雑用は、

診療の合間を縫っての、

細切れ作業と言って良いでしょう。

でも、

時間がないから余計に集中して

目の前のモノに向き合えるのだと思います。

院長室と診療室の距離は随分と在ります。

待ち合い室の前の廊下を通り、

限界ホールを横目に、

階段を上り、

上がった先の聖ヨゼフの画を前に、

左手には手術室への廊下が進み、

右手には、

開け放たれた大きな木の二枚戸の向こう側に、

私の仕事場が在ります。

院長室から、

この仕事場への行程を、

1日に何度も往復します。

その間、

色んなモノが視界に入ります。

床の上の点状のゴミ、

棚の上の埃、

額縁の傾き、

その度々に、

私は必ず、

綺麗に整え直すのが習慣となりました。

患者さん用のトイレ、

玄関土間の靴の並びも同じです。

私は患者さんが大切です。

少しでも、

快適にお過ごしして下さいますようにと、

それは院長たる者の最小限のエチケットだと。

そのような些細なことに無関係な人は、

もっと、

もっと、

細かで、

繊細な、

歯科治療など到底できないと、

私は普通に思っています。

いと高きところには

商家の長男として育てられた私には、

長男としての責務が在ります。

たとへ、

商家を継がず、

歯科医師になったとしても。

代々の家の血の連鎖と

家のしきたりを

後代に伝えることです。

私の朝は早いです。

神棚のお供え、

そして、

かけまくも~かきこき~

で始まる祝詞を挙げ、

今度は、

お仏壇のご先祖にお供えし、

香を焚き、

きみょうむりょう~の、

経を唱えます。

で、

診療所へと出勤し、

やっぱり、

神棚のお供え、

そして、

大きな柏手を叩き、

院長室の観音さま、

幼い頃に、

近所の婆やから託された、

大切な観音さま。

お供えして、

般若心経1巻、

観音経1巻、

で、

観音さまのご真言と、

地蔵菩薩さまのご真言。

光明真言を唱えて、

そういう人生を普通に過ごしてきました。

それは、

患者さんの診療を仕事とする私にとっては、

大きな拠り所にもなっていました。

神様、仏さまが護って下さってくれる、

と云う自信です。

歯科医学に私は、

自分の人生の全てを捧げています。

だって、

他に何の取り柄もないことが判っていますから。

不思議な縁を得て就いた歯の仕事。

そんな私ですが、

ようやく、

その覚悟が自覚できたように思います。

歯と供に歩いた人生でしたから。

大晦日の朝、

教会のミサへと、

一緒に参加した息子が、

笑いながら言いました。

父ちゃんの臆病は極めつけやね。

神道に仏教。

父ちゃんの日頃決まりきった所作の真似は

誰もできません!

だって、

ずっと続けて来てる実績が在るからね。

これは犬なみの規則正しさやね。

で、

今度はロザリオ!

父ちゃんは、

何処まで不安なの?

でも、

守りは完璧やね!

これだけの信仰での完全武装!

私は、

息子に笑われても構いません。

人の身体を診療するってことの

責任の大きさは、

私を押し潰そうと襲って来るのです。

だからこそ、

一生懸命に歯を丁寧に手当てさせて頂く。

しても、

しても、

判らないことばかり。

だからこそ、

無心で綴る。

これが私の歯科治療です。

カトリックの神様との縁は

確実に私を一変させました。

許す。

受け入れる。

そういう意識が自然に芽生えたことだと思います。

難しい症例を前に、

心も頭も悩ませます。

優しい気持ちで

苦しみの叫びを挙げる

症状を難しくしている原因が、

自然と、

向こう側から私に

飛び込んでくるようになりました。

もっと、もっと、

高見に行きたいという、

歯と云う大きな頂への挑戦は

生涯続くでしょう。

この、

いと高きところには、

何が在るのでしょう?

その頃、

私は神様の掌に委ねられるに違いありません。

私は良い仕事に就きました。

 

原点に還る

若い時分に、

師匠である内藤先生が、

ご自身の診療所へ、

ロバート.リー先生をお呼びした機会が在りました。

開発者であるリー先生自ら、

パナデント咬合器の

メカニズムと考え方、

そして、

実際の使用方法と診断を

学ぶためでした。

師匠のご厚意にて、

私は師匠の背中に隠れるようにして、

当時の咬合学の巨星が

大げさなゼスチャーで、

師匠に語るのに夢中だったのを

今でも鮮明に覚えています。

パナデント咬合器システムを購入するには

当時の私には大きな勇気が必要でした。

一応、開業医ではありましたが、

借金の返済やテナント代、

それと、

アチコチへと勉強に出向くための交通費、

講習会費用の大きさは、

患者さんには想像できない位に

莫大なモノだったからです。

普通の会社員の方の経済状況の方が

絶対に裕福だったと断言できますよ。

当時の私は、

喉が乾くほどに、

歯科医学の吸収に必死だったと

振り返って、

そう感じています。

このパナデント咬合器と供に

四半世紀の診療生活を送っています。

歯科治療においては、

多くの【物指し】を持たねばなりません。

保存学的な物指し。

補綴学的な物指し。

外科的な物指しなどなど。

新しい治療方法や治療素材を評価する際には、

この【物指し】の精度が大切になります。

私の診療所は、

本当に歯で困った方がお越しになられます。

これからも、

私の自分の物指しの精度を磨かねばなりません。

それが医師の務めだからです。

 

 

笑顔

ニコニコ笑顔で過ごすようになったなら、

何かが、

変わることに、

嫌でも気づくことでしょう。

自分の身体を包み込む

空気の温度さえも

変わってくるのに

気づくでしょう。

ですから、

泣きたい時も、

怒りの絶頂にあっても、

ニコニコして下さい。

頬の筋肉がひきつっても、

頑張って、

笑顔で居て下さい。

いやはや

経験上、

良いと評価したモノの全般において、

息子には、

積極的に、

否、

半ば強制的に、

勧めてきた私の姿勢ですが、

これだけは父ちゃんの真似はすんなよ!

と、

大晦日の朝、

カトリックのミサへと

息子を連れだったのです。

非常に良いミサでした。

で、

息子の顔を覗きこむ私。

判っとるよ、父ちゃん!

ご先祖さまの仏壇と墓のお世話だろ?

おう!

判ってるな。

何から何まで、

自分のしたいように生きた私ですから、

端の者は大変でしょうな。

そんなこんな考えながら、

歯の痛さを堪えつつ、

何冊かの書籍に眼を通す休日を過ごさせ頂きました。

 

正月早々歯が痛い!

正月の早々に、

恥ずかしいのですが、

歯が痛い!

ヤバい!

マズイ!

再来週に上京した序でに

新潟まで出向いて、

新海先生に頼もうと、

夜になって、

ヤットの覚悟で、

先生の携帯電話に電話したのです。

でも、

それまで、

もつんでしょうか?

鏡の前で、

大口開いて、

自己診察。

左下の第1大臼歯にヒビか!

喰いしばってたからな!

症状から、

これからどうなるのかが

診断できるんですが、

東京では、

銀座の天ぷら近藤へ、

内藤先生と行く予定なんです。

そんな余裕あるんでしょうか?

頬が腫れてルンじゃないか?

今日、明日と云う位の

緊急性が在ると

判ってルンですが。

補綴治療ならば内藤先生にお願いするんですが、

痛いのには、

保存治療ですから、

やっぱり新海先生かと。

さぁ、

明日の診療初めの前に、

自分で自分の歯のレントゲンを撮影して、

新潟までに、

どうしのごうか?

思案に暮れるのです。

 

羽ばたく今年

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、

ありがとうございました。

本年も宜しくお願い申し上げます。

元旦の朝、

息子を伴って、

息も凍るほど外気冷たい、

伊勢神宮へと参拝へと。

当地は日本人にとっての聖地です。

日本の大人の男としての参拝の作法を観せて、

私の父として息子に知らせる初等教育が終わったのです。

今年からは、

もう一度、

私は羽ばたく積もりです。

ただし、

若い時分よりも、

もっともっと大きな翼で、

ゆっくりと空を掻くように

舞い上がる積もりです。

大晦日のミサ

大晦日の今日、

伊勢市まで足を伸ばしました。

息子に運転を任せ、

助手席はご覧の通り。

で、

早朝、

カトリック教会を見つけたのです。

お伊勢さんの本拠地なのに、

立派な教会で驚きました。

朝のミサに参加させて頂く積もりです。

ご先祖さまのお仏壇とお墓を託した息子には、

父ちゃんが生きてるうちはご供養は責任をもって、

キチンとします。

でも、

ミサは一遍、一緒に行ってみぃ!

心が洗われる想いになるぞ!

でも、

入信はアカンぞ!

誠ながら勝手な父振りは、

今年も相変わらずといった処でしょうか?

笑顔を創る

まだ途中なんですが、

ここまできましたよ!

最初は正直な処、

頭を抱えました。

これが初診の際のお写真です。

で、

お口の中から塊として、

インプラントの成れの果てです。

治療した本人の歯科医師も、

何軒か門を叩いた歯科医院からも、

丁重にお断りされたそうです。

骨も顎の関節も、

大変な損傷を受けておられます。

治療は未だ途中ですが、

段々の変化!に、

患者さん自身が、

歯に興味を持って、

治療に協力して下さっています。

私の診療所は、

本当に歯で困った方がヤット見つけて、

訪ねて来て下さいます。

来年からも、

もっともっと精進します。

なんとか1年の終わりを迎えることができそうです。