最近、
根管治療の途中経過で、
転院されて来られる患者さんの・多いことに!
本当は、したくないのですが。
でも、
電話口の向こう側から、
先生、痛いんです。
痛みが・止まらないんです。
気が変に・なりそうなんです。
そう・言われると、
受けて立つのが、
私の単細胞の単細胞たる処です。
全般において、
根管治療の情報に、
歯科医師の側が・振り回されて、
物事の基を忘れている感が・あります。
CTで精密な画像が見えても、
マイクロスコープを使って強拡大視野で見えても、
ニッケルチタン・ファイルで効率的な手当てをしても、
決して【魔法の薬】ではない・MTAセメントを使っても、
根管治療の【基本】から逸脱しているから、
治らないのですよ。
絶版になりましたが、
故鈴木賢策 東京医科歯科大学教授の【明解 歯内療法学】、
ドクター・グロスマン、ドクター・イングルの著書、
日本歯科大学名誉教授である川崎孝一先生の著作、
この4冊を熟読すべし。
根管の解剖に熟知すること。
徹底した無菌的治療に徹すること。
ラバーダム防湿は最低限の手順であり、
ラバーダム防湿をするから・大丈夫では・ありません。
歯の中に【感染象牙質や歯髄の残渣】が残っていれば、
そくざにアウト!
器具操作も・そうです。
オーバー・インストゥルメントの多いこと!
生理学的根尖孔から器具が貫通すると、
そりゃあ・歯根膜は・傷つきますもの。
痛いですよ。
序でに、
根尖孔をぶち壊していれば、
最悪ですね。
何・ヤッテるんだ!
古典的手法の方が、
理解と消化できていない技術では、
最先端なんて・ウンコ垂れてるような・モンです。
組織学、解剖学、病理学、細菌学、
その上で、
根管治療という臨床医学が・あることを、
思い出せば、
もっと良好な治療結果が得られます。