大人の気遣い


昨夕は、

大学で技工をお世話になっている、

株式会社ギコウの森専務と、

営業部長の角田君が、

初めて、私の診療所へお越しになりましたので、

早仕舞いし、

一席、設けさせて頂きました。

大学病院には大勢の歯科医師が在籍しています。

リクエストもさまざま・です。

その外注技工を受け持って下さる株式会社ギコウの

商売抜きの、奉仕の精神に、

日頃から感心させられて・いました。

大学病院を離れ、

それぞれが外界へと羽ばたいた際に、

外注技工を託せる歯科技工所を探すことに、

歯科医師は、

最初の世間の冷たさを実感するのが・常です。

技工所からすれば、

無理に新規の取引先など、

引き受けるキャパシティなどない昨今なんです。

歯科技工士が足りないからです。

歯科技工士ほど、

地味で、

時間的拘束の大きい仕事は・ありません。

働き方改革ですか?

そういう風潮からすれば、

大学病院の医師と歯科技工士ほど、

縁遠い・仕事はありませんから。

私の大学病院における後進たちが、

いつでもスムーズに、

仕事に取り掛かれる環境を造っておくことも、

私らの・仕事なんです。

で、

話しも弾み、

時間の経つのも忘れた頃、

森専務が仰りました。

先生、クールビズの最中、ネクタイされてますね。

酒も全く・口をつけてになっていない。

いつも・ですか?

そこで角田君が、

先生は、いつもネクタイ。

でも、

僕と二人だけの時は・お飲みになっておられましたが、

と。

森専務は聡明な方です。

これが私流の最高のオモテナシだと、

判ってらっしゃる。

こういう匂いの方が、

残っていることに、

大いに安堵したのです。

私と森専務の眼が合いました。

意味あい・ですか?

かわいい角田君を、

これから・良いビジネスマンに仕上げて・ゆきますか!

夜の9時には床に入ることを、

私を知る人で、

知らない人は・居られません。

世間では・夜はこれから。

でも、

私は休息。

角田君の気遣いにて、

今宵は・ココまでと。

彼らを、

賑わう盛り場街へとお連れし、

失礼させて頂きました。