歯科医院であれば、
何処でも入れ歯治療を行うのでしょうが、
昨今のインプラント全盛の歯科業界から考えますと、
どうも、
入れ歯治療が上手くいってないのでしょう。
私の診療所へと入れ歯を新調にお越しになられる患者さんは
苦悩に満ちたお顔です。
痛くて噛めない。
ガタガタ動く。
擦れて痛む。
話しの途中で外れる。
発音しにくい。
等々。
インプラントが絶対に総入れ歯より優れているとは
私は考えていません。
インプラント治療の適応症と入れ歯治療の適応症は、
絶対に違うと断言します。
入れ歯造りが下手だから、
インプラントを奨められている患者さんの多いことに、
怒りを通り越して、
そういう歯科医師を哀れみさえ感じます。
左側が初診時に患者さんが掌の上にした総入れ歯です。
無論、造って頂いて2ヶ月ほどの、
使いようもない只の技工物です。
右側は、
私のお造りさせて頂いた総入れ歯です。
よく噛める人工臓器は、
観ためも違うと、
私の自己主張の塊でもあります。
人工物であっても、
活きたように輝いていると
お感じになりませんか?
人工物の中に、
職人は魂を注入するもんですから。