第一歩


今は午後の1時をまわった処です。

11時からの患者さんの治療が続いています。

長時間の治療ですから、

少しばかり休憩の最中です。

右上の犬歯の治療です。

私は犬歯を、

とても、とても大切に扱います。

赤ちゃんの肌を手当てするような気持ちで、

丁寧に、丁寧にを

心がけています。

それは犬歯の状況によって、

今後の歯の様態が決まってくると云うことを

長い臨床生活から学んだからです。

患者さんの歯が悪くならないようにと気を配ることが

私ら歯科医師の大きな務めです。

犬歯を守る、

それが防御の第一歩だと、

私は確信しています。