私の診療所へお越しになる
患者さんの平均年齢は66歳である。
昨夕、新患として
お越しになった方は
なんと20代前半の女性であったので
私は緊張してしまった。
来春、大学を卒業する
上の娘と、
其の佇まいが
重なるからである。
診断は一つであっても
其の治療の方法は
星の数ほど
私の手の内には
在るのだが、
少しでも
無理の無いようにと
模索しながら
情が入って考えていた。
上の前歯2本に
治療が施されていたのだが、
上手くいっていない
症例であった。
治療よりも
治療方法の模索の方が
ずっとクタビレる
作業である。
その様な時に
幼児の日常に触れて
私は癒されるのである。