私と息子との約束


ひとり息子には、特にアマイ親バカの極みであることは

十分に自覚しています。

が、流行りの【ゲス】とは違うようにとも、

心がけています。

特に私ら、人の身体を診察する特殊な仕事は、

その職業につくことに、

大きな覚悟を決めて門を叩く必要があるので。

息子を無理やり、歯科医にさせようとは考えていません。

父親の仕事は、身近で判っているようで、

でも、

自分が責任ある立場に立って見ないと解りませんので。

父親が歯科医学に命をかけていることは、

その辺は判っているようですが。

私は息子との約束事は、

絶対に守ってきました。

息子にとっては都合の悪い約束事であっても、

守ってきました。

今春、息子は私の母校に合格しました。

が、大学の藤井先生にもお詫びし、

入学を辞退させました。

私と息子の約束で、

成績優秀の特待生でなければ行かせないと。

歯科医の二代目の背負った苦労を熟知しているからこそ、

流れで、歯科医になってはならない。

自分で、心から歯科医になりたい!と欲すれば

息子が必死になれば

優秀な結果を残せると信じているからです。

藤井教授からも、

もう一度、挑んで来い!晋太郎!待ってるぞ!

だから私は日本歯科大学を愛するのです。