来年は


クリスマスのメロディーが街角を通るすがら聞こえてくる季節となりました。

来年は随分と講演の予定が入っています。

最近では億劫になり、大学以外での講演は控えていました。

私の専門は歯科保存学です。

私のインプラント治療も修復治療も、何から何まで歯科保存学見地で成り立っています。

其処が私の強みだと思っていますし、

歯科保存学は歯学の王道であるとも信じています。

私の診療所へお越しになられる患者さんの大半が、インプラント治療と審美歯科治療です。

そもそもが最初に小さな虫歯になった時に、キチンと確かな治療を受けていたならば、

歯を失いインプラントをする羽目にはならなかった筈だろうとか、

綺麗に被せていたならば大掛かりな審美歯科治療など必要なかったのにと、

日々、感じて過ごしています。

他人のやり直しで日々を過ごす虚しさは、語るに辛いモノがあります。

私の夢は虫歯を叩きのめしてやっつける事です。

そうすれば、歯の治療も最小限で食い止めることが出来ますから。

日本歯科大学の生物学教室の岡先生に一肌脱いで貰って、

その研究の仕上げにかかって貰う運びとなりました。

私が臨床でのデーターをフィードバックして、

岡先生には基礎的根拠を実証して頂こうと。

岡先生の人柄から、私は秘かに其れを目論んでいたんです。

基礎的研究には、キレる頭の回転と、何事にも囚われない独創性、で、実直な性格という、

非常に矛盾する二面性を持つ研究者が必要です。

岡先生は、正にその様な人だったのです。

ただ、大変だと思います。

私が後ろから追い立てまくりますから。

先生も、其れを察して、ゆっくり出来るのは今だけであろうと、恐れをなして居られるでしょう。

来年は、私の先生も大忙しの1年になるに違いありません。