インプラントとブリッジの選択基準


最近の私の診療所への、初診の患者さんの来院状況としてハッキリしていることがあります。

他の歯科医院にて、インプラント治療を勧められて、

本当にインプラント治療がご自身の治療方法としてベストなのか!と悩んでが来院の動機です。

インターネットの普及によって、広く情報をいち速く手に入れることが出来ます。

インプラント治療についての、様々な講釈や自論に、頭を抱えたり、胸が悪くなることしばしばです。

インプラント治療には、治療のためのガイドラインと治療のプロトコールが定義されています。

科学の進歩により、それらはその都度に更新されていきますが、

現状のガイドラインとプロトコールの厳守は、医療人の責務です。

私の診療所でのインプラント治療のガイドラインとプロトコールは、

スカンジナビア学派とアメリカ歯周病学会のものに準じて行っています。

その対象外と、ブリッジ治療の方が遥かに患者さんのためになると診断したときには

私は躊躇なくブリッジ治療を選択しています。

歯のないところに、単にインプラント、ブリッジ、入れ歯の長所と欠点をあげつらえて

インプラント治療へと誘導するようなカウンセリングは

物販における勧誘と同じで、

人の身体をお預りする医療人の心得としては、

最も慎むべきことと思います。

皆さんは、どのようにお考えになるでしょうか?