仕事の性格上、気持ちを患者さんなり治療に対して注入することが

とても大切であることに、当たり前の話なんですが、気づいたのは歯科医の新人時代の頃です。

情のない仕事はしたくありません。

情熱に溢れた歯科医でありたいと思っています。

医者が患者さんへの一言一言は、とても注意する必要があります。

約束を果すことが大切だからです。

確りと診たてて、耳障りの悪い事柄も正直にお話しすることが

将来的な信頼関係が構築できるからです。

毎朝、朝刊の占い欄に一喜一憂する私です。

頭では判っているのですが、つい気になって、その日の有り様に期待したり、警戒したり。

自分でいうのもなんですが、私は信仰心のアツい方だと思います。

神様、仏様の存在も信じています。

科学を越えた不思議な力の存在も信じています。

が、科学を越えた力とは眼には見えない、耳には聞こえないものであり、

根拠に裏づけられた確たるものが科学であります。

私が自分以外の人と関わる場合、特に仕事に於いては

科学に裏づけされた方法、言葉しか用いません。

それがプロフェッショナルであると信じています。

但し、決して眼には見えない、耳には聞こえないんですが、

気合いなり、情の大きさも重要なエッセンスになるのは間違いありません。

決意なり、約束なり、情の大きさに結局の処は左右されるのだと思っています。

そのような意味合いから、私は融通の利かない石頭の古い人間なのかもしれません。

受け取り方は様々ですが、一本の筋の通った人でありたいと思います。