穏やかな 余生を 過ごす 母から 感じる こと


母は

現在 施設にて 過ごしています。

週に 4回 ほど

デイサービスを 受けるために

外出する のが

母の 週間行事 なのです。

デイサービス施設への 行き来の 中で

送り迎え の 車窓からの 光景が

母に とっての 唯一の 外界との 接点なのです。

一時は

車椅子の 生活でしたが

今では 歩行器を 使って では ありますが

自力歩行できる ように なりました。

私は 家人と 共に

週に 2回

母に 会いに ゆくのが

これも 私の 週間行事と なりました。

アイスクリーム、果物 お菓子、珈琲

これが

母に とって

唯一の 楽しみに なっているのが 伝わります。

痴呆が どんどん 進行して ゆく 様を

複雑な 想い にて

母と 接して います。

6月の 89歳の 誕生日から

訪問する 度に

母から 聴かせれ 見せられる モノが あります。

 

デイサービスの 職員の方々から 頂いた

誕生日を 祝う 寄せ書き です。

「お風呂に 嫌がらず 入って くださいね!」

など

自分の 都合の 悪い 記載は 目に 入らないのか?

 

「ホラっ ホラっ こんな のが あるのよ!」

「素敵な 笑顔で 云々」

この 素敵な 笑顔という 誉め言葉

脳裏に 刻まれた のでしょう!

何度も 何度も 何度も

繰り返し 繰り返し

私 と 家人に 読み 聴かせる のです。

 

そうか!そうか! 良かったなぁ!

このセリフ を 私は 何度も 何度も 繰り返す 訳です。

母は 私 と 家人 しか 覚えて いません。

家人などは 未だ 1年半 程度の 付き合い でしか ありませんが

私より 頻繁に 母の 元へと 通う 家人は

母にとっては ありがたい 信用できる 人なんだと 思います。

時々

カチン!と くる 時が あります。

腹が たって

と 云っても

この 母に 注意する のも 酷なのですが

むかつく ので

母を 家人に 託して

ちょっと

席を 外して

外で 一服して

心を 建て直して

再び 部屋に 戻ったり、

カチン と して

視線を テレビに 向ける。

その際に

「アレっ 眼を 外した! 気の 短い 子だ ねぇ!」

と、

家人に 問いかける 母。

 

ナンやねん!

と 思いつつ

母は 家人に よって 幸せな 最終期を 過ごせて いるのだと。

この間

80歳の 女性患者さん お元気なんですよ!

私 に

「老後 が 心配だわっ!」 と おっしゃい ました。

う~ん?

口には しません でしたが、

( もう 老後じゃん? )

私は 歳を 重ねる 過程を

重く 重く 感じつつ

日々を 過ごす ように なりました。