昨日は休診とさせていただきました。
母を小豆島へと、連れてゆくためでした。
2月10日に、
宮城県石巻市郊外の老人ホームに
本人の意思に反して・強制的に幽閉されていた母を救出し、
生まれ故郷である讃岐に連れ戻ったのは、
翌11日。
その施設は、1ヶ月の食事代金が15000円という
私や母の・今日までの暮らし向からは・想像を絶する環境でした。
人間性をボロボロにされた日々を過ごす母の日課は、
窓から見える墓地の他人の石碑に向かって、
空を流れる雲に向かって、
どうぞ私を高松へと連れて帰って下さいと、
祈ることだった・ようです。
日々、穏やかな瀬戸内の気候の中で、
母は本来の・自分を取り戻しているようです。
しかし、
あまりにものの当時の置かれた環境に対する恐怖心から、
2、3日に数回は、
怯えた表情で、
ここは高松だよね?
と・聞いて、
確認する母。
気晴らしに、アチコチへと連れ出し、
安心させるのが、
仕事以外での・私の仕事となりました。
そういう訳での・小豆島。
フェリーでは、
新型コロナウィルスの危険性を言い聞かせて、
自動車の中で、過ごさせ、
懐かしい瀬戸の島の空気に・触れさしたのです。
で、
お休みにも・関わらず、
店主が・店を開けて下さいました。
貸切中という看板。
胸が熱くなりました。
カウンター越しに・料理に勤しむ店主に対して、
あぁ・ここは瀬戸内だね。
東北じゃないわ。
かりえん・さん・の料理・知恵があって・良いね!
でも、
私たちも歳とったけれど、
かりえんさんも・歳とったね。
帰る支度の際に、
奥様には大変お世話になりましたので、
今日は・私のさせて下さいと・聞かない店主。
ジェンダーという言葉を・最近・知りました。
時代遅れの私は、
世間から・大いに叩かれる・のかもしれません。
でも、
料理人の・付け場は・男が立つモンだと・思っています。
浪花節の台詞にも・ある・では・ありませんか?
男心に男が惚れて・って。
なんでも・かんでも、
男女一緒って・どうなんですかね。
でも、
男女問わず・言えること。
真心・でしょうか?