高松市の中心部に・診療所を構えています。
いくら高松市が、地方都市と・言えども、
県庁所在地の中心部は、
アスファルトと・コンクリートだらけで、
無味乾燥な・渇いた空気に・囲まれています。
窓からは、
小路の向かい側に・圧倒するようなビル群の隙間に、
毛が生えたような程度の街路樹しか・ありません。
それも・落葉樹ですから、
冬は・一層・味気なさが・募ります。
仕事に・精を出せば・出すほど、
心が・潤いを・求めるモノです。
そんな時に、
幼い頃・育った町並みの光景や、
青春期を過ごした・新潟の風景が、
ヤケに恋しく・なるのです。
脳裏に・浮かべ、
楽しかった日々を思い出すと共に、
あぁ・帰りてぇなぁ!
開業医のだから、
滅多矢鱈には、
街を離れられない境遇を
恨めしく・思うのです。