月別アーカイブ: 2016年4月

私の舞台

インターネットのホームページを観て、お越しになられた患者さん。

以前からズットかかりつけになって、お越しになられている患者さん。

ご紹介で、お越しになられる患者さん。

皆さん、私の独自性故に、通い続けて下さって居られるのだと思います。

他所の歯科医院とは、別と区別されて下さっているのを

この私も、感じています。

他所の歯科医院からは、

なんでアソコだけが、上手いことやってられるンだ?ということなんだそうです。

私が変わり者。

私が歯のキチガイと云うことで、

解決しているようです。

先のブログで、私が手術中に流す音楽について、

批判めいた意見は、

歯科関連の方々ばかり。

クラッシックやモダンジャズなんかを、

普段は然り気無く流しています。

が、

ヨッシャー!

と云う気合処の手術は、

患者さんにとっても、私にとっても一大事!

手術においては、患者さんに頑張って貰っても意味がありません。

メスを手にする私に全てが懸かっています。

で、私が高まる気持ちで、落ち着く気持ちで、

手術を行うことが、

成功への近道です。

手術が終わって、

「あら、私も〇〇のCD買いましょ!」

って方も多いのを、

私を批判する貴方は認識すべきでしょう。

三枝デンタルオフィスは、私の舞台です。

気軽にどうぞ

若い時分、少しだけ?随分!かもしれません。

通りすがりで眼をひいた鮨屋の前で、

入ろうか?どうしよう?と、

思案し、

悩む原因の全ては、自分の懐具合で大丈夫なのだろうか?

と云うことでした。

 

が、タメシテみたいと云う衝動に負けて、

つい引戸を開けて、

大人しくカウンターの隅に腰を下ろす私でした。

入った瞬間に、

ヤバイ!

此処は自分にはまだ早い!と、

気づいた時には、既にお茶が出され、

店の親父から

「何からいきましょうか?」

と、問われた時には、

背中から汗が吹き出したことも在りましたっけ。

「親父さん、僕には身分不相応な処に入ってしまいました。すみません。

今の手持ちが〇〇だけなんで、その範囲でお願いします」

相手の対応ですか?

笑って頷いて応えて下さる場合が多かったですよ。

で、随分と勉強して下さったんだと思います。

他のお客さんに引け目を感じるような対応は無かったです。

むしろ、若い私に対して、

【本物】を見せてやろう!と云う意気込みみたいな

【温かさ】を感じていました。

懐かしい若い時分の思いでです。

最近、私の診療所に若い患者さんが増えました。

ダイレクトボンディング修復なら、それこそ20代。

審美治療なら30~40代。

インプラントでも、今までより若い患者さんが増えています。

皆さん、治療費用が不安なんでしょうね!

その様な時、

私は、先程の若い時分の私を思い出して、

患者さんに向き合っています。

私の診療所の見せ方は、

あくまでも私が1日を過ごす処であると云うことと、

私の大切な患者さんを迎える処であることが

大きな理由です。

まぁ、私の育ったセンスが良かったンだと。

嫌みに採らんで下さい。

私は、筋金入りの【ボンボン育ち】ですから。

苦労して勉強して歯科医になって金儲け!と云う生まれ育ちではありませんので。

ただただ、好きな歯を触れて幸せであるとだけ。

気軽に、歯の話をしに来て下さい。

 

贔屓筋

先のブログに認めた私が難しい手術の際に流す

バックミュージックをどうしても知りたいという

妙な問い合わせが数件ほど。

大学の人やインプラントメーカーの人の中では、

みんなが承知な普通のことなのですが。

手術の始まりは、

勿論、【森高千里】。

ここから麻酔が始まります。

で、

切開の際には、加山雄三の【光進丸】【越後慕情】

手術の肝腎処は【六甲下ろし】に【都はるみ】と【石川さゆり】

昔からの私の手術補手は、

よく心得たモノで、

今日は私が執刀医と聞いた際には、

テープを用意して

「先生、そろそろ行きましょうか?」

私は若い時分から、ヤンチャ坊主です。

但し、【歯にしか興味がない】というだけです。

良い仕事ができるのならば、

私は周囲の視線など、全く気になりません。

プロの【気】

今週も相変わらず毎日、手術が続いています。

患者さんにとっては、心細く大変な想いでしょうから、

私ら医師が、最大の鎮静剤であることが肝要です。

以前、息子に連れられて矢沢永吉氏のコンサートへと出かけました。

大変、氏に対しては申し訳ないのですが、

私の世代だと中学生の時分に、

氏の属するキャロルがオンタイムであったと記憶しています。

で、

勉強嫌いの輩が、

薄い学生鞄に、氏の名のステッカーを

申し合わせたように貼っていたのを記憶しています。

私にとっては、氏は【不良の教祖】というイメージが焼きついていました。

まさか自分の息子が、この様な嗜好になるとは!

と、残念な情けない想いで、

氏のコンサートへと出かけたのです。

が、暫くもしないうちに

私は自分の誤りに気づいたのです。

氏は【エンターテイナーの中のエンターテイナー】でした。

全ての所作を、氏は計算し尽くしていました。

視線、顎の傾き、

勿論、身体の全ての器官の動きを。

相当にリハーサルで、試行錯誤していると。

帰りがけに、私は息子に謝ったのを覚えています。

プロの中のプロの姿に敬意を払いました。

私らの仕事も同じです。

大変な身体を委せて下さる患者さんが、

私らを絶対的に安心して下さるような

【気】を、

私らは常に出し続けなければなりません。

そのための工夫を、

日々、自分で見つける注意を持った生活をと

今更ながら、

再認識し、朝の一時を迎えています。

手術中のコダワリ

東京で開業されて居られる若い先生の診療所にて

手術の手解きをする打ち合わせの電話で、

大切な用件を忘れていたので

夜にも係わらず

再び、電話を入れたのです。

他所の歯科医院の設備を使って、

手術をするのは、

なかなか勝手が違うのです。

で、

手術中に流す音楽の曲目を指定させて頂いたのです。

第1曲目は〇〇で、次が〇〇、で云々。

メモを録りながらの、この先生の呆れた心情が伝わってきます。

麻酔科から始まってメスを加へ、

粘膜を開いて~。

手術が終わるまでには、ある流れが在ります。

私は昔から、曲目においてもコダワリが在るのです。

どんな曲目ですかって?

いいじゃないですか!

 

桜の木の下で

昨日の日曜日は、

朝から【時代劇】。

窓からの陽気が余りにも気持ち良く、

脚のリハビリを兼ねて、

先祖の墓の掃除へと。

鶯の上手な囀りと、

手先に届きそうな桜の色鮮やかな讃岐の山々のなかに

腰を下ろし、

意外と美味しいコンビニの珈琲で一服。

で、再び夕刻より【時代劇】。

 

手術に際して

これから手術をお受けになられる患者さんは、

さぞかしご不安であろうと思います。

私がその立場で在れば、

もっと不安心がつのるだろうと思っていますので。

但し、

執刀する立場である私の方も、

手術が終わって糸で縫い終わり、

そうですね!2週間ほど経過するまでは、

不安です。

手術の過程において、

何か見落としが無かったか?

イタラナイ処が無かったか?

などなど。

ですから、手術前なんぞは、

今でも心を静めて、

【鬼手仏心】と云う言葉を

心の中で唱え続けて、

メスを手にするのです。

自信満々!で、

手術に臨んだ時は

この年になるまでに1度たりともありません。

される方の患者さんが、

この様な私の本音を聞くと

不安が募るかもしれません。

が、

人の身体にメスを入れると云う【重さ】を

十分に認識していれば、

とてもジャナイですが、

自信満々と云う訳にはまいりません。

研ぎ澄まされた【感性】でもって

静かな心で、

手術にあたっています。

もう4月です

もう4月です。

1年も、既に1/4も消化してしまいました。

慌ただしく過ごし、

なんの成果もあげられず、

唯ひたすら、黙々と、

目標を目指してと云う処です。

形にすると云う事は、

難しいモノですね。

新しい患者さんも多く、

さて?

どうやって治そうかね!

と、

珍しい症例も多いので、

文献や器材のカタログとニラメッコです。

何処かしらに新たな工夫をと、

仕込み作業って、結構大変なのです。

桜の花が咲くように、

患者さんのお口の中も

綺麗でと。