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言霊

カトリック信仰の日々のなかで、

1番・良かったことは、

綺麗な【言葉】に・

囲まれる環境に置かれることです。

祈りの本・しかり、

聖歌・賛美歌・しかり。

【言霊】という言葉の通り、

生活の質の変化は、

言葉によってもたらされた結果だと思います。

 

 

グロリア

サン・パウロ教会での復活徹夜祭のミサのライブCDを

起床して直ぐに聴きながら、

朝の準備に取りかかりました。

やはり、

グロリアは、

とっても・心に響きます。

立ち止まり、

聴き入って、

泪が・止まらなくなるのです。

その際の感情を一言では・言い表せません。

信仰を持つことに、

変わり者と評価されるのは、

戦後の日本くらいでしょう。

時を過ごしながら、

何が普通で、

何が非常識なのか、

私は判らなくなりました。

ですから、

歯科治療という【芸事】に、

より没頭するのかも・しれません。

 

良き時代

私が学部の学生時代の昔話です。

自宅アパートの道路をはさんで、

向かいの一軒家が、

なんと!

母校の看板教授の別宅?だったのです。

ですから、

時々、

玄関戸を空けた瞬間、

互いが、

マヌケタ顔したたと・思いますよ。

マズい!

そんな境地でしょうか。

で、

そんな機会が増えたモンですから、

〇〇教授から声をかけて頂くことが増えました。

三枝っ!

夕方までに洗車しとけっ!

今なら、

アカデミック・ハラスメントって非難されるんでしょうか。

当時の私の気持ちは、

全くの逆でした。

栄光の〇〇教授の誰かさんの車を洗わせて頂く

名誉なお手伝いって、

そんな気持ちで、

汗だくになって、

一生懸命、手洗い・ワックスかけたモンでした。

洗車が終わった頃合いで、

〇〇教授が缶コーヒー持参で、

三枝っ、横に座れってなモンで、

歯科医師としての生き方など、

しんみりと、

夕陽の中で聞かせて頂いたモノでした。

【鬼手仏心】という言葉も、

この〇〇教授が、

医師の職責を言い聞かせて下さった際に、

教えて頂いたと鮮明に記憶しています。

この言葉を重く認識して、

私は歯科医師として患者さんの診療に勤しんでいます。

ですから、

〇〇教授は、

専攻こそ違え、

私の恩師の一人と思っています。

そんな話しを、

日本歯科大学の黒川病院長にしたら、

そうだよな!

昔は・そうだった!

三枝って、

お前、〇△教授、知ってる?

はい、私が大学に帰る際に、

引っ張って頂いた当時の学部長です。

〇△教授って、

私の名前を呼ぶ前に、

馬鹿野郎っ・三枝っ。

必ず、馬鹿野郎という枕詞を使っておられました。

そんなことを黒川病院長にお話しすると、

そうなんだよな!

あの馬鹿野郎って、

実は誉め言葉ナンだよなっ。

で、

俺の話し・知ってる?

???

なぁ・〇△教授って、

ゴルフ好きだったじゃん?

廊下でパターの練習してるわけさ。

そこに若い頃の俺が、

先生、先生って、

近づいて行ったんさ。

すると例の・馬鹿野郎が出ると共に、

パターが竹刀のように、

俺の頭上を打ち付けてきたんさ!

なっ。

〇△教授は、

寸止めの積もりだったンだが、

パターは金属だろっ?

シナってよ!

頭の脳天に一発食らった瞬間、

目の前が真っ白!

で、

気絶だよ。

廊下に倒れ込んじまった!

ここで・おもしろいのが、

〇△教授が、

なんて・声をかけてきたと思うっ?

普通なら、

大丈夫か・黒川っ!

だろっ?

ソレがな、

飄々とした顔で、

黒川、お前、いつから背が伸びたんだっ?

瞬間、

私は泣きながらの・大笑い!

黒川病院長も仰っていました。

俺は、この先生には、

トコトン就いてゆこうと思ったンだ。

で、

昔の教官と学生の関係って、

絆だったよな!

大学での仕事を行う際に、

黒川病院長のサポートは、

非常にきめ細やかな心遣い。

部下の一人・一人を、

実によく観ていらっしゃる。

最近、

小学校、中学校などの初等教育の現場の話題を

頻繁に耳にします。

そんな時に、

私の育った母校の良さをしみじみ・ありがたいと。

歯科医師の日常

オールセラミック・ブリッジの患者さんの治療の

1過程の一コマです。

修復治療に際しては、

インプラント治療だろうが、

ブリッジ治療だろうが、

入れ歯治療だろうが、

基本的な関所というべき手順は、

教科書の目次のとおりに、

チョッと、

省いて・てな・ことは、

厳禁だと、

ズッと戒めてきました。

全ての患者さんには、

最高品質を受ける権利があるからです。

ただし、

歯科医師全てが、

均一レベルの治療を行うことは無理です。

そこは、

歯科医師個人的個人の努力と才能に差があるからです。

だからこそ、

私らの日常全ては、

トレーニングなのです。

治療設計の複雑さ

総入れ歯だろうが、

部分入れ歯だろうが、

セラミック修復だろうが、

インプラント治療だろうが、

根本的な基幹は・同じナンですよ。

一口腔単位で・診断し、

一口腔単位で・治療計画を立案すること。

上下の全ての歯を失った患者さんへの

再治療の1過程です。

前医には、

全く【咬合】という概念が無かったノでしょうね。

何事にも【基準】が必要です。

その基準から、

大きく下顎が偏位していることが判ります。

この患者さんは、

上下に総入れ歯を入れておられました。

新たに、

総入れ歯を新調されるのか、

インプラント治療で行くのか、

この段階で決定する必要は・ありません。

先ずは、

頭蓋骨に対する下顎の3次元的位置を決定し、

個々の歯のバランスを考慮しながら、

歯の配列を行うべきでしょう。

総入れ歯か・インプラント治療かの選択は、

その段階で、

行うべきでしょう。

新潟で地震!

早朝、

新潟が・大きな地震に見舞われたそうな。

驚いて、

職場の人たちに電話連絡。

携帯電話が繋がり、

相手の声を聞いてホッとしました。

新潟市は大きな被害は無いようす。

安堵しつつ、

大きな被害に遭われた方々の現状に

心が傷みます。

どうか・シッカリして頂きたいと思います。

もしかしたら・余震かもしれません。

児童の通学・帰宅・心配でなりません。

 

最近の境地

爆睡という言葉のとおり、

最近では、

熟睡くわえて寝てばかり。

疲労回復には、

睡眠が1番だと実感できるからでしょう。

夢なんて・全く観ません。

で、

死ぬってことは、

もしかしたら・

こういう事か?

人は毎日・毎日を睡眠という死を迎えるから、

朝が来たら、

生まれ変わった気持ちになって、

その日・その日を精一杯に生きなさいって、

教会の神父さんの説教か・なんかで、

しょっちゅう耳にタコ。

でも、

ソレはそうと、

死ぬ瞬間の境地に恐れ・おののいていた私ナンですが、

うと・うと・しつつ、

意識が朦朧と・しつつ、

知らぬ間に、

朝が来た。

この朝がズッと来ないで、

自分が消えてしまうのが、

死ぬって・事か。

そんな風に思うんです。

なんだ!

それじゃ・ぜんぜん恐くないや!

それならば、

生かせて頂ける一生は、

後悔ないように、

批判も、

恥ずかしい想いも、

ソレは、

後からの結果に付き物だから、

そんなこと、

気にしないで、

走り続けるしかないや!

そんな境地から、

再び、

爆睡へと。

診療所の方は、

相変わらず、

歯で困った患者さんの駆け込み寺って・とこでしょうか。

 

 

歯科治療の特殊性

私は歯科の臨床医ですから、

患者さんの治療中心の生活を送ることが、

当然の普通のことだと思っています。

24時間、

今、動いている患者さんの治療について、

考察している訳です。

さまざまな治療方法を組み合わせて、

一口腔全体のバランスを採る訳ですが、

検査資料から得た診断から導いた治療手順の進め方と、

進んでゆく治療のあいだにギャップは無いか!

毎回の治療が、

確認でもあり、

再評価でもあり。

常に口腔の治療による変化を、

客観的に診る目を養わなければ・なりません。

ここに・歯科治療の特殊性があります。

そういったことで、

24時間・治療が脳裏から離れないのです。

 

ゴールド修復

今回、

新潟へ参りました際に、

保存学第2講座の新海教授の治療を受けました。

先生は、

私が18の歳からの主治医です。

昨年末に大騒ぎした・右上の第1大臼歯も、

覚悟した抜歯を受けることなく、

無事に印象採得の段階を迎えました。

隣在歯の第2大臼歯の虫歯も、

ついでに加療を受けました。

修復方法は?

第1大臼歯はゴールドのキャスト・クラウン修復で、

第2大臼歯はゴールドのインレー修復です。

歯科大学の保存学講座の教授が、

新人時代からの40年に渡る・患者である私、

同大学の臨床教授に対する治療です。

ソレが、

ゴールド修復であることに、

大きな意味を感じて下さい。

 

基本の・き・

私の診療所は、

高松インプラントセンターとして、

インプラント治療主体の治療を行っていますが、

大学病院での治療は、

あえて、

入れ歯治療を中心に行っています。

ソレは、

歯の欠損修復治療の基本型が【入れ歯治療】だからです。

入れ歯もキチンと造れない歯科医師が、

インプラント治療など・もってのほかと、

私は考えています。

入れ歯治療の・さまざまなバリエーションを、

後進たちの観て頂くために、

あえて、

総入れ歯の治療を受けることにしたのです。

嬉しいのは、

私の治療の際に、

多くの歯科医師や歯科技工士、学生諸君が、

集まってくれることです。

単細胞の私は、

ついつい調子にのって、

ウラ技を披露してしまうんです。

おぅ~!

という周囲の空気に、

ついつい。

診療室には、

歯の守り神がいらっしゃると、

私は信じています。

日本歯科大学新潟病院は、

私にとっての故郷だと思っています。

この診療室に帰って来られたことを

学長、学部長、教務部長、病院長のご厚意に、

心から感謝し、

ダーウィンの進化論のように、

新人歯科医師であった私が今に至った経験の過程を、

スピーディーに、

隠すことなく、

お見せすることが、

私なりの母校への御礼奉公だと思っています。

先日、

学長の著作に直筆のサインを頂きました。

早速、

この書籍は、

診療室の待合室へと戻ったのです。

歯科医師は、

歯科医学の歴史を熟知為べしという・考えが、

私の基本姿勢です。

ですから、

診療室の待合室に【歯科医学の歴史】関連の書籍が在ることは、

私の自己主張でも・あります。

裏づけの確立した歯科治療を、

私は施術したいのです。

歯科放射線学の小椋教授とは、

毎月、

晩飯を食べにゆく仲となりました。

そんな時に、

彼の口癖。

男は24時間・働きますか!

大昔のCMにあった台詞ですが、

そういう彼に、

大いに同調する私です。

彼は学者の中の学者。

私は臨床家の中の臨床家で在ろうと。

歯の話題で、

ネタは尽きないのです。

今日は午後から、

香川県日本歯科大学の校友会があります。

新潟から、

同級生である歯周病学の佐藤教授が来られ・講演されます。

毎日・毎日を、

歯科医学に埋没して過ごしています。