オールセラミック冠の仕上げ


今日はキツい1日となりそうです。

お昼をはさんで、

マイクロスコープ顕微鏡を使った【歯削りの仕上げ】があります。

歯にオールセラミック冠を被せる際には、

歯の全周をグルリと削ります。

この際、削った処と被せモノの境目を【マージン】と呼びます。

このマージンが、どれだけスムースに仕上がっているかで、

セラミック冠と歯の密着度合いが変わります。

ピタッ!と適合するセラミック冠を造るためには、

先ずは歯科医が

綺麗に

キチンと正確に

精密に

歯を削る器用さを持っていなければなりません。

で、

肉眼で見える状態も

更にマイクロスコープで確認すると

凸凹状態なのです。

ですから、

最後の仕上げはマイクロスコープを使って

拡大視野下で、マージンに【カンナ】をかけて

ツルツルにまでもっていくのです。

1本の歯の仕上げに、

最低1時間は要します。

今日の患者さんの場合は3本ですから。

その間は、

私も患者さんも共に、

ジッと、

細かな作業になる訳です。

患者さんには私の緊張感が伝わるのでしょうか?

皆さん、協力して下さり、

ジッと。

この作業をキチンとしていれば、

被せモノの境目から虫歯になることもありませんし、

歯茎が黒く変色してくることもありません。

歯の治療の成績は、

使う材質に左右されるより、

歯科医の技術的要素に大きく影響されると言って良いでしょう。

今日の私の眼のコンディションは万全です。