インプラント治療を受けるにあたって その6.


随分と一般的になったインプラント治療です。

しかしながら、一口にインプラントと言っても材質から耕造に至るまで様々な多種多様に渡っているのをご存じでしょうか?

チタン製インプラントが通常使われる様になりました。

但し、チタン製といっても実際には、純チタンとチタン合金とがあり、これ等を比較すると全く違います。

ブローネマルク博士やアルブレックソン博士で有名な様々なチタン製インプラントと骨との結合を述べた研究結果は
すべて純チタン製インプラントによるものです。

純チタンは正にピュアなチタンですから混ざりけがありません。

が、チタン合金のものは様々な金属をブレンドしていますので、純チタンの性状とは違った挙動を示します。

なぜ合金のインプラントが増えたかと云えば、その理由はズバリ2つです。

1つは、価格を低く出来るため。

2つめは、機械的物性が強くなるためです。

はっきりと云うと、強くて折れにくいインプラントを安く造るためです。

それは良い事じゃないかと思われるかもしれません。

ここに大きな落とし穴があります。

生体に無害な金属は少ないと云うこと。
金属はイオンが溶け出して、あっという間に、その金属イオンが体内の臓器に到ってしまいます。
仮に溶け出したある金属イオンが、その患者さんにそぐわなかったならどうなるのでしょう?

何事にもホドホドと云う言葉があります。
確かなインプラントメーカーから供給されるインプラントは、最近の自動車や航空機のように
セルフ.フェィリァーの機構を備えています。

インプラント本体と骨との結合を守るために、強すぎる圧力や、予期せぬ方向からの圧力が加われば、
構成する部品のネジが緩んで、患者さん自身や歯科医に、その兆候を報せる仕組みとなっています。

あんまり便利すぎるインプラントを安く提供する事で、
本来であれば技術的に未熟な歯科医も簡単にインプラント治療に手が出せて、
序でに自身の技術的未熟さを感じないで誤ったインプラント治療を続けてしまう事になるでしょう。

最近、インプラント治療の負の部分がマスコミ等で報道されていますが、これが正にこの事でしょう。