地震だ!揺れた!

先の東北大震災の本当の姿を

実体験してからというもの、

私は絶えず、

あの光景を忘れたことはありません。

普通に暮らせる幸福に

感謝を忘れた日もありません。

珍しく、

昼の食事を外で。

裏の食堂で、

カツ丼卵抜き・私の好みナンですよ。

さてと、

割り箸を割った瞬間に、

グラリ、グラリと。

決して頑丈な造りとは言えない、

恐らくは昭和の空襲の後に建ったのではないか?

もしかしたら、

空襲を免れて、

今日に至っているというほどの、

伝統的庶民建築の食堂は、

酔っぱらいのような様。

私ですか?

逆に、

身体は硬直し、

スンとも動けません。

東南海地震の前触れでしょうか?

油断できませんね。

詐欺にあったかも

テレビ放送で、

しきりに、

財布の話題が。

ナンでも、

緑色の二つ折りで、

キチンと整理整頓できる

シンプルな形状でなければ、

金運に悪いそうな。

そういえば、

私の財布も、

随分と使い込んだモノだと。

デパートに行こうと思っても、

なかなか外出も儘ならず。

で、

インターネットで購入しようと思い立ち、

紳士用・二つ折り財布・緑色。

検索ワードを入れてみたのです。

イッパイありました。

で、

なかから、

興味深い品を拡大しようと、

クリックしたら、

ナンと云うことでしょう。

エッチな画面になったのです。

スクリーンの上の方から、

ボヤケた帯のようなモノが、

スーと下に降りてきて、

財布の写真と重なった処を、

私がクリックしたようです。

緑色の財布が、

何でエッチビデオ見放題なんじゃぃ!

しかも、

いきなりですよ。

何の個人情報も記載していないにも関わらず、

登録終了だとか。

で、

3月15日までに25万円払えだとか。

サポートセンターの電話番号が記載してあったので、

即座に警察署に電話したのです。

電話口の向こう側で、

お巡りさんが、

よく在る手口ナンですよ!

くれぐれもサポートセンターには電話しないでください。

放っておいてください。

でも、お巡りさん。

変な請求書が来たらどうするんです?

あぁ、その時に逮捕するんですよ。

これだから、

私はインターネットは嫌いなのです。

あの日・あの時

今日は、

どんなに多忙であっても、

ブログを更新しなければなりません。

アレから既に8年も経ったのですね。

先の東北大震災の日。

当日、

仙台駅に居た高校受験直前の息子から、

悲鳴の携帯電話を受け取ったのは、

大きな揺れが起きた直後のことです。

息子の声は、

ただ一言。

父ちゃん、助けてくれぃ!

叫び声でした。

私は翌日に新潟駅まで息子を迎えにゆく約束で、

北陸道を目指して、

阪神高速をちょうど、

西宮付近を走行中でした。

そこからの記憶は、

今でも一刻一刻と、

鮮明に覚えています。

霊体離脱したかのように、

私は自分の表情の変化も、

鮮明に覚えています。

一生の中で、

このような絶望と恐怖を味わうことはないでしょう。

恐怖の二日間、

私は、

この日のために、

自己修錬して備えてきたのかもしれません。

片道燃料で、

豪雪の奥羽山脈を日本海側から太平洋側へと

横断できたのは、

震災から2日あとの夕刻でした。

息子が行方不明だったら、

見つけるまで捜す。

不幸な結末であれば、

私も其処で一生を終えるとの

覚悟であったことは間違いありません。

私ら親子は運に恵まれただけだと思います。

大勢の犠牲者の方々には、

申し訳ない気持ちが、

未だに消えません。

傷ついた息子を助手席に乗せ、

通行止めの雪の壁に囲まれ、

燃料を確保しながら、

山形市に着いたのは、

地震発生の3日あとの夜でした。

食料は何処にもありません。

寒さをしのいで、

夜明けと共に出立して、

新潟の信濃川沿いに架かる萬代橋が

闇の中で浮き彫りになる光景に、

私は天に手を合わせたものでした。

息子を落ち着かせて、

翌々日、

私は被災地へと舞い戻ったのです。

私が歯科医師であるからです。

被災地での光景は、

忘れることは無理でしょう。

でも、

他人に伝えるだけの消化はできていません。

ただ申し上げられますのは、

戦争も震災も同じです。

破壊力が地震・津波・土砂崩れ。

それと、

ミサイル・爆撃、

違いこそあれ、

結末は全く同じです。

絶対安全神話が夢物語であったように、

私たちは、

不戦の誓いだけは、

守り抜くことの強い意志を主張しなければなりません。

絶対あってはならないこと。

そして、

絶対に守らねばならないこと。

多くの尊い命のなくした犠牲ゆえに、

私たちは覚悟を持つことが大切です。

犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りします。

犠牲者のご家族の方々の心の傷の深さ。

私には、

お悔やみの台詞が見つかりません。

復興、

この国は本気で、

この台詞への責任を家族のように、

受けとめて頂きたい。

 

継続こそ力

新入生の学生諸君に対する

特別講義で、

必ず申し上げるんです。

私も皆さんも、

ある意味において17歳時点での、

受験勉強落伍者であると。

なぜなら、

偏差値が76あれば、

東大にゆくでしょ!

私らのような専門職は、

本来であれば、

4年制大学に、

ひとまず入学して、

青春期を文学でも良い、

経済学でも良い、

教養を身につけて、

また、

ゆったりとした環境で、

世間との関わりとか、

社会の一応の仕組みを、

身を以て体験して、

それから、

それでも、

医師になりたい、

歯科医師になりたい、

そんな目的を持ってから、

門を叩くべきナンです。

東大卒業してから日本歯科大学ってのも良いじゃないですか。

私の場合は特種な環境に恵まれたんです。

世の内外を問わず、

歯科界のスーパースターたちに

直接の縁を持てたンですから。

運が良かったンでしょう。

ただ、

1度決めたことは、

折りませんでした。

そりゃ、

途中で投げ出しそうになりましたよ。

そんな時に、

先ほどの、

もう落伍者になってはならないと。

今の自分の身の丈を正確にジャッジすることには、

相当な勇気が必要です。

自分が情けないですから。

それでも、

自分ジャッジしなきゃならないンです。

ソウすると、

継続することくらいしか、

自分には能力がないのだからと。

やらざるを得ない。

そもそも天才じゃないですから、

自分自身全てを、

歯科医学の方に、

無理やり合わせてきたって云うのが、

正直な処でしょう。

患者さんとの関わりを持つことで、

仕事が成立するのが医療職です。

ですから、

継続することくらい、

最低条件だと思います。

歯科医院のブログを観て、

継続できていないことと、

忙しいから継続できていないとは、

全く違うと思いますね。

そもそも私は作家ではありません。

文章を書くプロではありません。

でも、

私は歯科医療のプロですから、

患者さんや歯学部の学生諸君への

メッセージをたゆまなく送ることは、

私の仕事の一部ナンです。

継続こそ力ですね。

 

 

歯根破折

歯の根が折れる。

ほぼ神経を採った歯です。

だからこそ、

最初に、

神経を採る際に、

診察させて頂きたいのです。

最近、

本気で歯を治したいから、

勇気を出してきました。

そういう患者さんが増えています。

時代は変わったたと。

今までは、

どうしようもなくて、

噂には聞いていたけれど、

にっちもさっちもイカナくなって、

探し当てたと云う患者さん。

みんな薄々、

気がついたンだと思います。

ソレにしても、

歯根破折の症例って多いのですよ。

神経を採っても、

防ぐ手当ては、

沢山在りますのに。

折れちまっては遅いのです。

早めに、

よく考えて欲しいですね。

要は心の持ちよう

昨日、

インプラントの手術を終えた患者さんから

言われました。

先生は毎日、

このような手術をしてるんですか?

種類の差こそあれ、

歯周病の手術、

マイクロスコープを使った根管の手術、

審美歯周手術、

インプラント外科、

埋伏歯の抜歯から

折れた歯の根の抜歯、

などなど。

手術は毎日です。

診療室とは別の

外来手術室の空く日はありません。

そんな事を申し上げますと、

神経が張りつめて大変ですねと。

でも、

一般歯科治療においても、

私の神経は張りつめています。

治療に差はありません。

丁寧な手当ては、

する側の私が、

張りつめていませんと。

私自身は苦になっていません。

歯の治療は楽しいですから。

私も父ナンです

仕事の最中、

期末試験期間中の娘が、

診療所へと帰ってきました。

私の顔を見るなり、

パパ、歴史は完璧っ!

満面笑みの娘に、

ホッと、

胸をなで下ろす私です。

よしっ、

今日はフレミングの法則の復習するか!

 

金属修復

活きた歯の修復治療には、

ダイレクト・ボンディング修復治療を

第1の選択としています。

しかし、

素材の特性から、

あまりにも大きな噛む力が掛かる症例には、

不適応となります。

素材が割れるからです。

この患者さんの虫歯治療には、

ゴールド修復治療を選択しました。

修復歯の前方隣の歯は、

インプラント治療です。

著名な歯科医師が治療しています。

インプラントの修復には、

メタル・ボンド・クラウン修復がなされています。

セラミックは磨り減り、

内部の金属が露出しています。

インプラント周囲の骨も、

インプラントの全長の3分の1程度、

溶けています。

20年経過のインプラント治療です。

私は、この歯科医師の優れた技術を知っています。

この歯科医師のインプラント治療に対する配慮に

敬意を払っています。

ですから、

治療を引き継ぎ、

インプラント周囲の骨レベルの維持に努めてきました。

で、

今回の第1大臼歯の虫歯治療。

私の好きなダイレクト・ボンディング修復は控えて、

あえて、

ゴールド修復の持ち味を活かしたのです。

歯を削ったデザインです。

歯科保存学の父であるブラック博士のデザイン条件に則りました。

ゴールド修復です。

今日、

修復物を歯に装着しました。

次回、

修復物と歯の間の擦り合わせ作業です。

今、教育を受ける学生諸君には、

古典的治療かもしれません。

が、

古典的治療にこそ、

王道があるんですよ。

根管治療専門

歯科医師のホームページを閲覧すると、

マイクロスコープ、

インプラント、

根管治療、

神経を採らないクスリで治す治療、

噛み合わせ治療、

などなど。

何が専門だかサッパリ判りませんね。

で、

トドメが○○治療専門医なんだそうな

根管治療専門医って、

よく目にします。

根管治療を守備範囲とする

歯科保存学の大学院博士課程を修了した私ですが、

恐れ多くて、

根管治療専門医などと、

大それた台詞を言えません。

インプラント治療においても、

若い時分に、

多くの縁を頂いて、

その分野で沢山の雑巾がけして

今日に至っています。

私はインプラント治療のエキスパートである自負を持っています。

でも、

インプラント至上主義者ではありません。

ブリッジも入れ歯も、

同等の大切な治療手法だと考えています。

ですから、

私は総合診療科の歯科医師だと思っています。

ただ、

根管治療専門医を名のるからには、

少なくとも、

大学院博士課程で歯科保存学を専攻した実績くらいは

最低条件だと考えています。

 

根管治療

初めて、

私の診療所で、

根管治療を受けた患者さんから、

言われる台詞。

今まで、

このような治療を受けたことは・ありません。

で、

私が必ずと言って良いほど、

患者さんにお見せするモノ。

昭和56年・日本歯科大学入学の私の

根管治療の教科書です。

表装も頁もボロボロになり、

行間イッパイに書き込みしています。

他人にはおもしろ・可笑しく、

学生時代の悪さを吹聴します。

イッパイ遊びました。

でも、

今だから申し上げられるのですが、

イッパイ勉強も・しました。

だって私は、

良い歯医者になりたかったですから。

で、

教科書の頁を開いて、

初っぱな・お見せするのです。

根管の解剖学的な形態の複雑さと、

無菌的治療のラバーダム防湿です。

私の根管治療は、

基礎の基礎だと思っています。

治療しながら、

この根管はっ?

勘が働いた際に、

アレコレ仕掛けする。

その繰り返しです。

根管ほど・複雑な形と空間を知りません。

ですから、

ベストは尽くします。

それでも、

まだまだ安心できないのです。